★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★ 仇花の記憶〜ショタやおい雑話〜 ☆ 第拾四巻弐拾回 小説「つかわれる趣味はない」 ★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★ 2011年3月11日に発生しました東北地方太平洋沖地震 (東北大震災)にて罹災した皆様方、2016年4月14日に 発生しました平成28年熊本地震にて罹災した皆様方に 心からお見舞い申し上げます。 居住地の差異の為たまたま罹災しなかった筆者に出来 ます行動は限られておりますが、幾許かが皆様の潤いに 繋がりますならば幸いです。 **** 御機嫌よう。葡萄瓜でございます。 2017年最終の小説配信回、お楽しみ戴ければ幸いです。 〇●○ つかわれる趣味はない XQO 並行線上で暮らしていても結構似てくる所はあるも のらしい。先日ネット上で期せずしてほぼ同時に性別 についての確認を受けた。 率直に言えばこう言う確認、俺は苦手な方だ。こん な問いかけをしてくる手合いの半分程度は敵味方の峻 別の為にしてくるのだし、同じ側に立つと判るや否や 頼んでないのに自分達の茶の間に引きずり込もうとし てくるから。その豹変がとても気持ち悪い。だから、 結局返信せずに距離を置く方向で以降進行する。 奉史はその点については結構上手くあしらっていて、 枕詞を使い分けて対応して、取りつく島を与えない様 にしている。ま、本音は多分俺とかなり似ているんだ と思うけど。少なくとも俺が認識している範疇ではそ う言う手合いと三言目を交わした瞬間を見た事が無い から。 自身の場合、一人称は「俺」を遣ってはいるがこれ でも世間を構成する部品の一つだからして、それなり の場所に出ればそれなりの様式は保つ様にしている。 ネット上もそれなりの場所と認識しているからそうし ているってだけの話で特に特別な事をしているつもり はない。人の流儀なんざ下手すれば百人いる場合でも 百八通りある事だってあろうから同じ流儀云々はこっ ちから押し付ける事はしないけど、こっちの責任を負 ってくれない御方に同じ流儀を押し付けられるのは御 免蒙る。ぞんざいとざっくばらんと荒っぽいのとは一 括りに出来ないし。 なんてね。そこまでご立派な人間じゃないから大風 呂敷を広げたら嗤われるのが関の山なんだけどさ。 ああ、令和がまた煮詰まってるな。いい加減慣れれ ば…と言っても無理か。相手にしてみれば令和にああ いう問いを投げ掛けて反応を受けたところでネタにマ ジレス程度の感想しか抱かないんだろうし。 令和は意識の半分以上をネットの中に置いている人 間だけどデジタルネイティブではない。避難場所とし てネットが適していたと言うだけの人間だ。だからむ しろ携帯電話普及以前の人々に感覚処理工程が近い。 巡りあわせと言うものは妙なもので、そう言う令和 と僕がネット上ですれ違ってなんだかんだで不埒と純 情が入り混じった関係になっている。その上で平凡な 暮らしを日々の目標にしている訳でね。ある種の人々 から見ればつまらない人生なのかも知れないな。当事 者の二人にとっては充分面白い人生だけどね。 僕はと言えば長い付き合いになる人間以外とは一応 線を引く事にしているので、かなり淡々とした、やや もすればとっつき難い感じに見られているかも知れな い。でもそれは真逆な話で、自分を冷却しつつ遣り取 りしないと暴走しかねないと自覚しているから淡々と 言葉の隙間を観察する様に努めているだけの話。ぶっ ちゃけ開け広げな馬鹿話はしたいし激情に沿った反応 を返したくなる時だってある。現行の人間関係に影響 が出ない保証さえあるなら一も二も無くそうしてるか もね。そうしないって事は心の何処かに怯えがきちん と存在するからで。そう言うものを気にしないで振舞 える人が極々偶に羨ましかったりもする。 必要に応じて色々断捨離してきた身の上ではあるけ れど、いざと言う時に手許から離したくないものは一 応ある。 令和と過ごす日々だけはどうあろうと手放すつもり はない。もっと言えば、男の令和と過ごす日々を手放 したくない。僕の性が変わると言う選択肢もそこには 無い。そう言うすり替えが出来るなら、僕は令和を選 んでいない。執着と名付けたいならそれでも結構。折 角の優曇華の花を手放すなんて、どうしようもない阿 呆のやる事だろうから。 他の男が云々なんて選択肢は端から無い。そう。男 だから誰でも良いんだったらこう言うややこしい関係 を好き好んで選んじゃいない。我ながら相当に拗らせ てるな。 「相変わらずみたいだね」 「まああれだな、モブが入れ替わってるだけだな」 「きっついなぁ」 「俺が?現実が?」 「どっちも」 「お前さんの前ではこの程度言わせてよ」 「しんどけりゃ聞き流すよ?」 「それ込みだから安心してる」 こう言う所まで似なくても良いんだけどな。どこで ずれたものやら。まあ、いいか。 さて、思考停止と気分転換を兼ねて茶を淹れるか。 お気に入りのティーバッグが先日安くで手に入ったか ら。 【了】 〇●○ さて、此度はこれにてとりあえず筆を擱かせて戴きます。 では明2018年の次号まで、御機嫌宜しゅう。 ☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆ BoysLoveみそひともじ朗詠 http://com.nicovideo.jp/community/co1421231 定例配信:毎月第一月曜日・21:00(午後9時)頃〜 2018年の初回は4日・木曜日に配信させて戴く 予定です。 雑談枠:「合切袋のプチ整理」 毎月第三月曜日・21:00(午後9時)頃〜 お時間がありましたらよろしくお付き合いください。 『BL夜伽ラヂオ』は第五期を持って一時休憩を 戴いております。 ☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆ 以下、商業媒体告知です。 宙出版・刊『このBLがやばい! 2018年度版』(2017年12月12日刊) https://www.amazon.co.jp/dp/4776796945 にて、当方はBL通の末席で「あなたのBL BEST5」(コミック ・小説)選者で参加しました。 加えてランキング発表後のBL座談会で腐女子ブロガー・ ほたるさん(「BLの沼」管理)と和style.cafe AKIBA店さんと 鼎談させて戴いております。 御高覧ください。電子書籍展開もあります。 ☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆ 商業媒体告知、2件目です。 2017年11月10日ぶんか社刊行・たかはし志貴先生 「アラサー腐女子が初めて付き合ったのは、高校生の腐男子でした。」 巻末企画にて、たかはし先生のパートナーさんを 含んだ面々で腐男子座談会を展開させて戴いて おります。 https://www.amazon.co.jp/dp/4821144719/ https://books.rakuten.co.jp/rb/15204144/ ご高覧戴けましたら幸いです。 電子書籍展開もあります。 ☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆ 商業媒体告知、3件目です。 2015年11月25日より集英社より電子書籍配信されている ブリンクコミックスデジタル・ことり野デス子先生 「フダンシ革命」第2巻巻末企画にて、ことり野先生と 腐男子として対談させて戴いております。 http://www.amazon.co.jp/dp/B0177H72ZO/ http://books.rakuten.co.jp/rk/42718e40b81938e788ce1e4a32558366/ ご高覧戴けましたら幸いです。 ☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆ 商業媒体告知、4件目です。 2015年8月20日に玄光社から刊行されました 『はじめての人のためのBLガイド』【表紙:宝井理人】 http://www.genkosha.co.jp/gmook/?p=8721 http://www.amazon.co.jp/dp/4768306462/ の企画・「私が選ぶ○○BLベスト5」の選者の一人と して参加させて戴きました。 ご高覧戴けましたら幸いです。 ========================= 仇花の記憶〜ショタやおい雑話〜 第拾四巻弐拾回 2017.12.25発行 文責:葡萄瓜XQO(ぶどううり・くすこ) http://xqo.ooh.jp/mag/ mail:xqo_gm@yahoo.co.jp :xqosy@aol.com(メールマガジン専用アドレス) 連動BLOG「ショタやおい雑記」 http://xqosy.seesaa.net/ このメールマガジンは melma! http://www.melma.com/backnumber_90840/ Mailux http://www.mailux.com/mm_dsp.php?mm_id=MM3FAB47D02D533 まぐまぐ http://www.mag2.com/m/0000270330.html のシステムを利用して発行させて戴いています。 ご意見ご質問等は上掲メール宛、若しくはサイト内 設置メールフォームよりよろしくお願い致します。 http://xqo.ooh.jp/mag/form/ バックナンバーはサイト内及び各配信スタンド、 「ショタやおい雑記」にて公開しております。 ★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★