★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆
仇花の記憶〜ショタやおい雑話〜
☆
第二巻弐拾六回 受攻性格論
★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆
御機嫌よう。葡萄瓜でございます。
ではゆるゆると綴らせて戴きましょうか。

今回は資料云々を抜きにした筆者の私見一辺倒
でございます。何卒お気を楽にして下さい。
さて、昨今ボーイズラブ方面では受攻の細分化
が進んでいる様でございます【註1】。
そう言う性格付けもまた味わいの特色を出す要
素の一つでございますからね。
妄想に加える要素に何を大袈裟な、と思われる
かも知れませんが、受攻の性格付けと言うのは
存外に重要です。人物の行動様式を決める要素
ともなりますから。

受攻と言う立場に色々と特色を付けるという工
程はボーイズラブと言う分野の発展と共に複雑
化して来たのであろう、と思われます。
やおいでは原典に拠る性格付けと言うものが根
底にございましたので、ほぼ其の下敷きに沿っ
て受攻分担が確定されていた様に思えます。仮
令逆カップリングが成立した場合でも単純な反
転が繰り広げられていたと言う感じでは無い様
ですが。
JUNEに就いては愛でる者愛でられる者と言う大
前提の下で世界が展開されていた様でございま
すね。愛でる者は一種完璧な存在と捉えられて
いた感がございます。この図式は一種ショタの
作品世界にも通じるものがございます。
ボーイズラブの世界でも当初はそれらの図式の
範疇で世界が展開されていたのでしょう。但し
それらの約束事だけではともすれば予定調和に
陥りがちになります。余程上手く展開の舵取り
をしなければ定期的に同じ展開が繰り返される
事になりましょう。
そこで徐々に受攻の役割の性格付けが複雑化し
ていったものかと思われます。そしてそれは廻
りまわってやおいやJUNEに些かの影響を与えて
いる様です。やおいの場合、二次創作の枠内を
越えた作品が増えた様に見受けられると言う事
も多少関係するのでしょう。又JUNEに於いては
登場人物の内面を深化させると言う動きに一役
買っている様でございます。
あくまでも私見で申し上げますがJUNEに於ける
攻と申しますのは受に対して絶対者的な存在で
あります。対してボーイズラブに於ける攻と申
しますのは時には受の下僕的存在にもなり、又
肉体的に攻であっても精神的には受と言う人物
も時には存在し得るのです。
一人の登場人物の内面の矛盾を簡略に表現する
手段として受攻の性格付けと言うのは発達した
のやも知れません。

さて、此度はこれにてとりあえず筆を擱かせて
戴きます。
猶、先行予告でございますが10月10日は筆者の
自己都合により一回配信をお休みさせて戴きま
す。
では、次号まで、御機嫌宜しゅう。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
註1
ショタ方面にはこう言う細分化の波は余り及ん
でいない。攻が経験者若しくは年長者であり、
受が未経験者或いは年少者と言う構図が凡そ固
定されているのが影響しているかと思われる。
=======================
仇花の記憶〜ショタやおい雑話〜
第二巻弐拾六回 2005.9.20発行

文責:葡萄瓜XQO
website:『仇花の記憶』
http://kamakura.cool.ne.jp/xqo/
mail:xqo_gm@yahoo.co.jp

このメールマガジンは
melma! 
http://www.melma.com/backnumber_90840/
メルマガ天国 
http://melten.com/m/14637.html
Mailux
http://www.mailux.com/mm_dsp.php?mm_id=MM3FAB47D02D533
RanSta
http://www.ransta.jp/backnumber_2939/
メルカップ
http://www.melcup.com/cgi-bin/magazine/magazine.cgi?mag_id=M000000737
マガジンすきやねん
http://www.sukiya-nen.com/sys/m.cgi?id=xqo
のシステムを利用して発行させて戴いています。

ご意見ご質問等はWebサイトBBS
http://bbs.infoseek.co.jp/Board02?user=bxqo
にて承ります。
又連動BLOG「ショタやおい雑記」も運営しております。
http://blog.melma.com/00090840/
こちらも宜しくお願い致します。

バックナンバーはサイト内にて公開しております。
再配信ご希望の場合はお手数ですがメール若しくは
BBSにてご用命戴ければ幸いです。
★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆

back   配信済top   次回配信分