★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★ 仇花の記憶〜ショタやおい雑話〜 ☆ 第拾巻壱回 そしてまた、時代は続く ★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★ 2011年3月11日に発生しました東北地方太平洋沖地震 （東北大震災）にて罹災した皆様方に心からお見舞い 申し上げます。 居住地の差異の為たまたま罹災しなかった筆者に 出来ます行動は限られておりますが、幾許かが皆様の 潤いに繋がりますならば幸いです。 ＊＊＊＊ 御機嫌よう。葡萄瓜でございます。 弊メールマガジンも配信開始より11年目を迎えようと しております。ご愛顧ありがとう御座います。 振り返ってみれば、筆者自身がこの界隈で体感した時 間は四半世紀を少々オーバーしております。 長い時間だったと思う反面駆け抜けた時間だったなと 言う感慨もございます。殊にネットに半ば身を浸す様 になってからはその疾走感が半端ではございません。 殊に言葉や定義に関しての変遷・意義の付加は目まぐ るしい程。総てを漏らさず記録出来るかどうかは個人 レベルではもとより人海戦術を用いたとしても多分難 しい所でしょう。 言葉が発生するのは本邦内だけとは限りません。本邦 外で発生する事もございますし、相互作用で創り出さ れる言葉もこれから出て来るかと思われます。 そして生まれた言葉は一切変化無く末永く愛されるの か…と言うと近年ではそうでもなく、回顧のサイクル がネットの作用で短くなった分消費され捨て置かれた り淘汰されたりする訳でございます。 ですから共通語を探すのが少し困難になる。常に新し い風を呼吸していないと機微が掴み取り難くなる。 不変な普遍にあぐらをかいているとツッコミがいつか は入る訳です。 かと言って流行だけに目を向ければそれ以外が目に入 らない様になります。 嗜好が広まっていくと同時に、取りこぼされる言葉も 又発生するのです。何となくの理解だけで良いかと思 われ、根本的な定義を錯覚されたまま拡散する言葉も 又発生するのです。 これは全く他人事ではないでしょう。 身近な例を挙げれば腐女子・腐男子の定義は現状では 意識して確かな筋をたどっておかないと拡大解釈の繰 り返しによって混迷する状態にありますし、ボーイズ ラブが一般名詞化に近づきつつある現在、やおい或い は耽美は限定された学問の場程度でしか通用しない様 な死語に近づきつつあるでしょう。 そう言う言葉の移ろいを人が記憶するには限界があり ます。だから口伝が存在するのでしょう。 ただし口伝もいつかは伝言ゲーム化し、経年変化を加 えられた上で伝わる可能性がございます。ネット以前 だったら経路は極々限られたものでしたから淵源を一 か所に絞りこむ事が（情報を手繰り寄せる手間がある とは言え）容易に可能だったでしょう。しかし、ネッ トの発達は伝達経路の拡散をも招き、そして何方でも 容易に発信する事を可能にしました。故に不確かな情 報が流れ、それが説として採用された場合蜘蛛の糸が 幾重にも絡まる様な煩雑な状況も生じる様になった訳 です。 まことに言葉を伝えると言うのは難しい作業です。た だ受け止めるだけではなく、時に吟味しておく必要が ありますから。 そう言う手間が存在してもなお、人は何かを伝えたい のでしょうね。好きな事にまつわる事柄なら尚更の事。 それ故に的確さを求めて言葉を増殖させてゆく、と言 う一面もあるのでしょう。 ただ問題は共通語が見定められないままに言葉の増殖 が続いているという事。共通語と言う前提を提示され ないままに言葉が増殖するものですから匙加減が幾通 りにも存在してしまい、結果隣人同士であっても意思 疎通が出来難くなってしまう、などと言う現状もある のです。 とりあえず筆者も見聞を日々更新しつつ、根幹が忘れ 去れない様に、と自分が出来る限りの事を今年もやっ てみようと愚考しております。 よろしければ御贔屓くださいませ。 さて、此度はこれにてとりあえず筆を擱かせて戴きま す。次号配信まで、御機嫌宜しゅう。 ○●○ ☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆ ＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝ 仇花の記憶〜ショタやおい雑話〜 第拾巻壱回 2013.1.10発行 文責：葡萄瓜XQO（ぶどううり・くすこ） http://xqo.ooh.jp/mag/ mail：xqo_gm@yahoo.co.jp 連動BLOG「ショタやおい雑記」 http://xqosy.seesaa.net/ このメールマガジンは melma! http://www.melma.com/backnumber_90840/ Mailux http://www.mailux.com/mm_dsp.php?mm_id=MM3FAB47D02D533 おしらせメールサービス http://www.marine.ne.jp/mm/user.asp?id=75297 まぐまぐ http://www.mag2.com/m/0000270330.html merumo http://merumo.ne.jp/00609565.html のシステムを利用して発行させて戴いています。 ご意見ご質問等は上掲メール宛、若しくはサイト内 設置メールフォームよりよろしくお願い致します。 http://xqo.ooh.jp/mag/form/ バックナンバーはサイト内及び各配信スタンドにて 公開しております。 ★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★
