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仇花の記憶〜ショタやおい雑話〜
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第九巻弐拾参回  回顧の一助・後編
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2011年3月11日に発生しました東北地方太平洋沖地震
(東北大震災)にて罹災した皆様方に心からお見舞い
申し上げます。
居住地の差異の為たまたま罹災しなかった筆者に出来
ます行動は限られておりますが、幾許かが皆様の潤い
に繋がりますならば幸いです。

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御機嫌よう。葡萄瓜でございます。

今回は筆者がメモ代わりにまとめた「BL回顧年表」か
ら言葉の出典を主にした重要な事項を適宜抜粋し、某
かのお役に立つ様前後編に仕立てて供します。今回は
その後編です。
参考文献・出典は可能な限り記します。

〇●○

【前々号:第九巻弐拾壱回より続く】

2001 年 9 月 
米・カリフォルニア州にて“YAOI-CON”開催される。 
以降年一回開催され、日本からも開催毎にゲストを招
く様になる。 
http://yaoicon.com/ 
《日本からの招聘ゲスト一覧》
2001 氷栗優・黒川あづさ・新宿西口・米沢嘉博
2002 新田祐克
2003 櫻井しゅしゅしゅ
2004 やまねあやの
2005 こだか和麻・氷栗優
2006 わたなべあじあ・川唯東子
2007 沖麻実也・川原つばさ・高永ひなこ
2008 大和名瀬・かいやたつみ
2009 南かずか・宮本佳野
2010 やまねあやの・置鮎龍太郎・木内秀信・
   高永ひなこ・宮本佳野
2011 稲荷家房之介
2012 小笠原宇紀
なお、同イベントは個人主催により開始されたが2011年
以降、アメリカの出版社Digital Manga Publishingの
手による開催となった。
参照:http://en.wikipedia.org/wiki/Yaoi-Con

2002 年 8 月 
「オトコのヤオイ好きの憂鬱」 
http://www2.bbspink.com/801/kako/1029/10299/1029955810.html 
4番レス(2002年8月22日記述)にて「腐女子」との洒
落合わせと言う形で「腐兄」と言う男性やおい愛好者
の自称が提唱される。 
また69番レス(2002年8月29日記述)にて「腐男子」が
一般的に用いられていると発言されたが論拠等は示さ
れず。なお、この時点で腐男子にも腐兄にも百合好き
と言う属性は付記されていない。 

2002年10月1日 
「小説 JUNE」(マガジン・マガジン刊)2002年10月号
【通巻 144 号】 
特集《男と男の抒情詩!『さぶ』大辞典》掲載インタ
ビュー(142 頁〜)に於いて『comicJUN』創刊編集長
・『さぶ』創刊編集長を歴任した櫻木徹郎(当時『小
説JUNE』編集長。現マガジン・マガジン専務取締役)
が「『さぶ』は元々(『ジャン・ジュネ』の世界観を
考えて)『ジュネ』と言う誌名になる筈だった」(要
旨) と発言。 

2003年6月7日 
B6版オリジナルアンソロジー『恋だろ!?恋!』13(光
彩書房・刊)読者コーナーにて編集部から読者への呼
びかけとして「腐女子」が用いられる。(168 ページ) 
現在明確に確認できる「腐女子」活字化の嚆矢か? 
 
2004 年 
アメリカにて専門出版社"YAOI PRESS"発足。 
WEBサイト稼働及び実質的な刊行開始は 2005 年に入ってから。
【 Web Archive 及び Amazon の検索に拠った】
http://yaoipress.com/ 

2004年5月1日 
『ぱふ』(雑草社・刊)2004年5月号巻末掲載「ぶらり
途中下車の旅」池袋(東口方面)編文中に於いて「乙
女ロード」の名称が始めて用いられる。 

2004年8月11日 
B6版オリジナルアンソロジー『恋だろ!?恋!』21(光
彩書房・刊)読者コーナーにて編集部から読者への呼
びかけとして「腐男子」も「腐女子」とともに用いら
れる。恐らく「腐男子」が活字になった嚆矢か。 

2005 年 1 月
PCゲーム『好きなものは好きだからしょうがない!!』
がアニメ化され地上波放映される。
ボーイズラブ作品の初TVアニメ化。

2005年10月1日 
別冊ぱふ『BLM   ビーエルマガジン』(雑草社・刊)
創刊 
ボーイズラブ作品刊行専門情報誌の先駆では無いかと
思われる。 
またこの本のタイトルは公的にBLをそのままビーエル
と読み下した先駆であるかと思われる。惜しくも2号
にて終了。 

2005年12月1日 
『Newtype』(角川書店・刊)12月号掲載記事 
「2005年もの申す」掲載解説(106ページ)にて乙女
ロードを「通称・腐女子ストリート」として紹介。 

2006年3月16日
『オタク女子研究 腐女子思想大系』(杉浦由美子・
著/原書房・刊)刊行。
腐女子を全面的にタイトルに掲げた書籍としては初め
てのものかと思われる。

2006年4月 
ビブロス倒産。系列会社のハイランドも倒産する。 

2006年5月 
リブレ出版発足。 

2007年3月 
米・POP JAPAN TRAVEL 社“Yaoi Bishonen and Boys 
Love Tour”を企画し来日。 
このツアーは後年“FUJOSHI PARADISE TOUR""FANGIRL
PARADISE TOUR”と名を変え定着 
http://web.archive.org/web/20070102205230/http://www.popjapantravel.com/tours/2007_yaoi.html 

2008年3月12日 
腐女子専用ポータルサイトと銘打った“腐女子.JP”
開設。 
http://fujyoshi.jp/ 

2008年5月2日 
乙女用ポータルサイト“がる★ぱら”開設。 
http://www.garupara.jp/ 

2008年12月30日
同人誌『腐男子にきく。』(吉本たいまつ・編著)刊
行。
学術的な面から腐男子の存在を考察した一冊。
翌2009年3月8日には諸事情により同書の改訂版が刊行
される。
また続編『腐男子にきく。2』が 2010年8月15日に刊行
される。

2009年4月4日 
腐男子ポータルサイト“腐男子.net”、中国にて開設
される。 
http://www/fudanshi.net/ 

2009 年 11 月 1 日 
乙女のための図書館・cafe801〈カフェハチマルイチ)、
現在地にて開店する。 
http://cafe801.org/
月に数日間、男子入店可能期間も設けられている。

2011年1月7日 
(株)ピクト・プレス営業停止。自己破産へ。
編集プロダクションを経て出版社へ。二次創作アンソ
ロジー及び個人選集で急成長するも…。 
なお、刊行物等の残務処理の一部は同じくアンソロジ
ー刊行事業で頭角を現した CLAP が執行している。 

2012年9月10日
リブレ出版より咎井淳(Jo Chen)参加のユニット・
Guilt|Pleasureの著作『IN THESE WORDS』刊行。
訳出BLでは恐らく初めて品不足による入手困難な状態
に陥る。
ちなみにJo ChenはYAOI-CONに2003年以降ほぼ毎年ゲ
ストとして招聘されている。

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此度はこれにてとりあえず筆を擱かせて戴きます。次
号配信まで、御機嫌宜しゅう。

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以上出典:
ボーイズラブ事象回顧年表:20121106版
http://xqo.ooh.jp/cc/by-sa/BLchronicle_20121106.pdf
http://bllogia.wordpress.com/2012/11/05/%E3%83%9C%E3%83%BC%E3%82%A4%E3%82%BA%E3%83%A9%E3%83%96%E5%9B%9E%E9%A1%A7%E5%B9%B4%E8%A1%A8%EF%BC%8820121106%E7%89%88%EF%BC%89/

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