やおい日記
葡萄瓜XQO:記

2003.9.1
 増刊号で出そうと知る部分の梗概、ぼんやりとですが纏まりつつ
あります。
 時間が流れて意識の変革はあった様に感じられますが、実際の
所そう大した進化は無いのかも知れません。
2003.9.2
 増刊号脱稿及び入稿。何回かに分けて続くと思います。
 仕事の合間に紋章上絵師兼マジシャンとしても定評のある作家
さんの時代小説を読んでいたのですが、腐女子心を擽られて往生
しました。
 自分を定義するとしたら腐女子ですね。腐男子とは一寸認識でき
ません。語源的にも語呂合わせ的にも納得できませんし。
2003.9.3
 増刊次回分梗概纏め。少々寝かせてから脱稿予定。
 最近、同人誌の再流通について考えを深くするばかりです。どうに
も世知辛い再流通が増えている様で眉間に皺が寄るばかり。
 古書店に本を探しに行く人間が偉そうに言えた義理では無いです
けどね。
2003.9.4 日記、お休みします。
2003.9.5
 増刊原稿着手。ヒートアップの為一旦進行停止。
 パンドラの箱を開ける様な気持。でも、一度は誰かが考えなければ
ならない事ですし。
2003.9.6
 増刊原稿脱稿及び入稿。
 言葉は最大限選んだつもりです。でも、気にかかる人も居るで
しょうね。
2003.9.7
 資料二点、コピー紙に焼いて入手。
 たかが趣味なんだからそこまでしなくてもと思う自分も居るので
すが、同時にどうせ調べるならやるだけやってみなと唆す自分も
いるのですね。
 どうせ物言いを付けるならこっちも知識は持って置きたいですか
ら。資料を当たってこそ見えてくるものもありますし。
2003.9.8
 資料収集している中でも萌え心が盛んなのは嬉しき事です。
 経済効率良く入手可能になった時は尚更嬉しい。
 ………みみっちくてすみません。煩悩と財布のバランスを
取るのが難しいんです。
2003.9.9  重陽の節句(菊の節句)
 やおい世界をきちんと展開するには現実も知り、妄想を見極める
必要があります。
 男だから男の感覚を描けるかと言うと、そうでは無いのですよね。
2003.9.10
 萌えの百家争鳴が愉しめる様になった事を寿ぎこそすれ歪み合
う事はありますまい。
 鵺が跋扈しない事をただ祈ります。かく言う私は精々が記録役
ですが。
2003.9.11
 本編原稿着手。7割程度了。自分の記憶の余りの曖昧さに歯痒さを
覚えるばかり。
 残さない記録と言うのは本当に跡形も無く消えるものですね。その
消えた記録にどれだけの奥行きが有ったのかと想像すると少々背筋が
寒くなりますが。
2003.9.12
 本編、とりあえず脱稿。力量不足を感じるも記録を残さないよりは
まし、と苦笑い。
 知識を誇るのは構わないのですが、その知識のちゃんとした裏付が
無いと滑稽だなぁと頓に痛感。私だって人の事を言えた義理ではない
のですけど、ね。
2003.9.13
 今更ながらに思うのは『JUNE』のさり気無い過激さです。
 ひょっとしたら今現在の『ピアス』よりも凶悪だったのかも知れ
ません。
2003.9.14  大阪にてショタイベント
 イベント参加記を速報として脱稿。本編と共に入稿。
 ただ、お疲れ様でした。一部で蠢く人達に負けないで下さいと
思います。
2003.9.15  敬老の日
 ショタコン語源又も混迷。そもそもの出典から混迷が起きるとは
想像だにしませんでした。
 資料確認って本当に必要なんですね……。
2003.9.16   資料を捲り沈思黙考。
2003.9.17 
 ネット上から言葉を拾って歩いています。ふとした言葉でも何か
のヒントになるものです。
2003.9.18
 イベントの日程を知る毎に嬉しくなり、そして最近哀しくなります。
イベント翌日に門前市をなす如く列が出来る場所の存在を知って
しまっていますから(苦笑)
2003.9.19
 同人を語る際にどうもマリー=アントワネット的思考に陥る方が
今だにいらっしゃる様で。
 自分の足下を見てもう一度考えてみましょう。
2003.9.20
 資料を読めば読む程蟻地獄に陥ってます(苦笑)
 しんどいなら放り投げれば済むんでしょうが、一つづつ物事が整理
されてゆくと次を知りたくなると言う困った性分でして。
2003.9.21
 本はお墓の下には持って行けません。ですが、冥土でも萌え本
を読んで過ごしたいと思うのは煩悩多き故の贅沢でしょうか。
2003.9.22
 ふと気になったのですが、やおい/ショタのコミック単行本と言うの
はほぼ慣例的に大きくてA5判、小さくてB6版なんですよね。
 誰が言い出すとは無しに、です。普通のコミック単行本のサイズで
は具合が悪いのでしょうか?
 文庫サイズが非常に観難く、萌えに集中できないのはもうある程度
証明されていますが。
2003.9.23  秋分の日(秋の彼岸)
 単行本のサイズ話、続きです。
 一時アンソロジーのサイズでB5やA4が登場した事がありました。
成る程これなら大きいとも思うのですが、流石に携行しようと言う
気にはなれない。
 やはり現行サイズが理に適っているのでしょう。
2003.9.24
 ショタ方面資料に思わぬ伏兵(苦笑)
 いや、確かに成人コミック方面にも参考文献があるのだから、官能
小説方面にだってそう言うものがあっても可笑しくは無いですね。
 毒喰らわば皿までです。一度拝見しておきましょう。と、言う事は
やおい的な展開をする官能小説も又存在し得るんですね……。
2003.9.25
 商業化が盛んになる事が吉と出るか凶と出るか。
 なるべく出来る限り、見届けて記憶しておきましょう。
2003.9.26
 資料収集をしておりますと時に箆棒な価格設定をされた資料を
見かける機会がございます。 
 確かに貴重な資料ではございます、が、それはあくまでも好きな
人間の間での貴重さ。門の外に居られる方にとっては素っ頓狂な
価値でございましょう。骨董価値と言うにはピントも外れており
ますし。
 お宝的な視点で扱われているのならばお止めになった方が、と申
し上げます。私の様に読めれば御の字と思っている人間も居り
ますので。古書の恐ろしさは多少は知っているつもりですし。
2003.9.27
 本編第九回及び十回、とりあえず脱稿。
 雑誌の創刊日時でさえ資料と突き合せないと記憶の混迷がある
ものです。ましてやこれが様々な資料断片レベルとなると…改めて
書誌的なデータ収集の大事さが身にしみます。
 好きで始めた事とは言え、油断大敵です。
2003.9.28  日記、お休みします。
2003.9.29
 本編第九回及び第十回入稿。資料到来。
 見過ごしてきた事の方に恐ろしく重要な情報が含まれていたり
するとかなり戸惑います。こうやって資料は散逸してゆくのですね。
2003.9.30
 忘れた頃に資料収集。
 辛うじて手元不如意では無いと言うのが何よりの救いです。
 好きで苦労するも、又良しです。

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